みなさん、お疲れさまでした。
グリーンニューディール対話講座の状況がどうだったのか、報告します。
政治家との対話講座も7年になるのですが、過去3番目に多い参加者でした。
1位 オール沖縄議員2人(沖縄社会大衆党&保守系無所属)来札 リアルで約220名(2015年12月)
2位 森ゆうこ立憲民主党副代表講座 zoomと会場併用で約70名(2021年2月)
3位 グリーンニューディール対話講座(れいわ新選組&緑の党) zoom併用で約45名(2022年4月)
今回は、会場でスタッフ含めて約25名、zoomで約20名でした。
中身は、長谷川羽衣子さんがまず70分程度グリーンニューディールの中身を環境問題への取り組み以外のところを中心に(再エネについては詳しい人が多いと思ったので、あえてあまり話さず)お話して、とりわけアメリカで起こったサンラインズ・ムーブメントについて、人々の注目が集まったように思います。
サンラインズムーブメントは、まず自分たち掲げる政治目標(化石燃料企業から献金を受けない。脱炭素に向けた具体的プログラム)を定め、それを人々に訴え、支持者を広げ、活動家養成を計画的に行い、一定数に達すれば、自分たちの政治目標に賛同するかしないかをハッキリさせるまで、民主党有力議員(ナンシー・ペロシ、バーニー・サンダースなど)事務所前に座り込み、賛同すれば選挙応援をし、しなければ対立候補を立てるという過激な戦術を実行したのです。
この結果、若手女性議員として有名なオカシオ・カルテスやサンダースの賛同を得て、結果サンダースは大統領候補になれなかったものの、バイデン現大統領も一定程度受け入れるに至ったのだそうです。
しかも、この運動は自分たちとは政治信条で対極にあるはずの保守系の運動でブッシュやトランプの当選に貢献したティ-・パーティー運動を真似たものだと聞き、驚きました。私たちも自民党や維新の運動から方法論だけは見習った方が良い部分があるかもしれないということでしょう。
日本のメディアでこの大社会運動がほとんど報じられていないことが何より問題という感想が多く出ていました。
その後の自由討議では、環境問題に主な時間が割かれました。
再エネの被害を訴える意見に対しては、「地域住民との合意を条件にすることで、問題の多くが解消される」「もちろん再エネにも問題はあるが、あくまで、よりマシな選択であり、私は化石燃料より再エネの方がよりマシと考える」
地球温暖化二酸化炭素主要因説否定の意見には「広瀬隆さんを尊敬しているが、IPCCの説には科学的根拠があり、地球温暖化二酸化炭素主要因説否定論は受け入れられない」
「泊原発が毎日大量の温排水を流しているというが火力だってそうではないか」という意見には「その通り」と答えました。
環境問題以外では「れいわ新選組と緑の党、さらには社民党や新社会党を含めた比例区での左派ブロックを作っては?」という意見には「それを私に言わせる!?多様性が大事なので数多くの党派が出ても良いではないか。ただ、選挙戦術としてはあり」という微妙な答えでした。
なぜ、本人が回答に困ることが分かっていて、あえて、このような質問をしたかといえば・・・ そりゃー、今回の対話講座が、れいわ勝手連札幌・緑の党北海道・さっぽろ自由学校「遊」の事実上の共催だったからです。
そして、昨年の総選挙の際にれいわ新選組が掲げた公約にグリーンニューディールが掲げられたからです。その際にレクチャーしたのがゲスト講師の長谷川さんその人であったからです。
さらには「あえて、長谷川さんと意見の異なる人を集めました」という私の挑発的な問いかけに「慣れてます。それで良いです」と長谷川さんは喜んで応じたからです。
それ以外にも、様々ありましたが、このブログ記事ではここまでに留めておきます。
いずれにしても、賛同意見ばかりで気勢を挙げるだけの集まりにはならず、目論んだ討論が多少は実現し、リアルとオンラインの両者の良い面が活かせた集いだったと思います。
参加者の多くは、グリーンニューディールに抱いていたイメージが変わり、好感度が増したのではないでしょうか?主催者の思い込みかな?
いずれにせよ、長谷川さんの感想と同じで「反対意見から学ぶことで合意点探すことで議論が前に進んだ」と主催者の1人として思います。
長谷川さんからもツイッターで以下のような反応をいただいています。その中に当日の様子を写した写真もあります。
長谷川羽衣子さん、全ての参加者のみなさん、心より感謝いたします!
鎌花=齋藤
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